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​第3回国際和解映画祭は10月7日に開催致します。

​たくさんのご参加お待ちしております。

和解を考える、

​きっかけをつくる映画祭。​

ERIFF 
2023
国際和解映画祭

2023年10月7日

早稲田大学・大隈講堂

共催: 早稲田大学国際和解学研究所

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回国和解画祭について

 第三回国際和解映画祭では日本を取り巻く国際和解の問題について、二つの視点から光を当てます。

 第一部では『霞色のライラック』という戦時下の満洲を舞台にした演劇を中心に、「過去の悲劇の”遺恨”とどう生きるのか」また、「”国民”としての自分と”ひとりの人間”としての自分という対立をどう乗り越えるのか」といったテーマを考えます。     

 第二部では、『空と風と星の詩人〜尹東柱の生涯〜』という映画を元に、「詩などの創作がどう平和に関与するのか」や「国籍などのイデオロギーを超えた、普遍的な視点で平和をみるとはどういうことか」といったテーマを扱います。これらの作品を国際和解映画祭として上映し、その後脚本家や専門家と議論を行うことで、「国際和解とは何か?」や「映画やエンタメが国際和解にどのように関連するのか?」という問いに対して、来場者の皆様と一緒に答えを探してくことを目指しています。

​ 国際和解映画祭では例年、若者クリエイターから和解に関する作品を募集して行うコンペティションを実施しておりますが、今年は運営の都合で上記のみの内容になります。
今年は今まで十分に議論されてきたとは言えない、国際的な和解とはそもそも何なのかということを十分に煮詰めていくような企画を行います。
そうした「国際和解」についての知見を踏まえ、来年より再度作品の募集を開始いたします。何卒よろしくお願い申し上げます。

当日10/7(土)の詳細日程

9:30     開場

9:45-10:00   オープニング

10:00-13:00  『霞色のライラック』上映(詳細は下記)

13:00-13:40   脚本家・出演者によるトークセッション

13:40-14:00    休憩

14:00-15:50  『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~』上映(詳細は下記)

15:50-16:00    休憩

16:00-16:40      出演者キム・インウ氏によるトークセッション

16:40-17:00       休憩

17:00-18:00       まとめと今後の展望

18:00                  終了

​第一部~演劇~
『霞色のライラック』

 現代の日本の新聞社。終戦60周年企画の取材を受ける盲目の女性・草部ハナ。記者の田辺の手には、取材のきっかけとなった一本の古い映像フィルム。そのフィルムを見て、日本史の汚点とされるかつての満州国に民族融和があったのでないかと考えた田辺は、ハナの満州体験を聞く。するとハナは、60年前の秘めた物語を語り出す。
 1943年、満州国。交通事故で、両目の視力を失った若き日のハナは、過度に身の安全を案ずる父の元、自宅に閉じこもる生活を送っている。しかし、そんな生活に耐えきれなくなったハナは、ある日、街に飛び出し、中国人青年・洋(ヤン)と出会い、恋に落ちる。洋の行きつけのカフェに出入りするようになったハナは、そこで、日本、中国、蒙古、朝鮮などの異なる民族の若者達と知り合い親交を深めていく。そんなある日、洋との恋が父に発覚。洋が中国人であることを理由に反対する父。それでも、ハナは洋への想いを貫き、仲間達に見守られ、二人は愛を育んでいく。
 しかし、次第に日本の戦況は悪化。次第に、戦争の影が忍び寄り、時代は濁流となってハナ達を巻き込んで行く。そしてある日、仲間の一人が起こした事件をきっかけに、ハナは、それぞれの民族が抱える遺恨の深さに直面していく。ハナと洋は、なんとしてでも互いの愛を貫こうとするが・・・。

第二部~映画~
​空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~

 尹東柱は、翌一九四二年春、東京のキリスト教系学校である立教大学に留学。そこで彼は軍事教練を拒否したため、配属将校から憎まれ、圧迫を受けるようになる。その年の秋、彼はこの同志社大学文学部英文学科に転入。六十九年前のことである。しかし翌一九四三年七月十四日、夏休みを前に、彼は下宿で下鴨警察署員に逮捕される。治安維持法違反の容疑であった。日本国家を転覆させる意図をもって活動したというのだ。原因は朝鮮語で日記や詩を書くこと自体が、罪に問われることだった。

 彼は京都地方裁判所で懲役二年の判決を受け、福岡刑務所に収監される。そして一九四五年二月十六日、拷問、虐待の果てに衰弱、後に獄死した。満二十七歳であった。

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